Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

精神医学のフロンティア | 981-989頁
古野 望,三浦 智史,島野 聡美,本村 啓介,堀井 麻千子,今永 桐子,神庭 重信
MATRICS統一見解認知機能評価バッテリー日本語版を用いて寛解期双極性障害患者の認知機能を評価した.検査結果は健常群と患者群に判別可能で,処理速度,視覚学習,社会認知のドメインが両群の判別に有効であった.本研究の患者群は視覚学習,社会認知,処理速度,総合スコアが有意に低く,先行研究のメタ解析では全ての項目における患者群の有意な認知機能低下を認めた.
精神医学のフロンティア | 990-996頁
桐野 衛二,田中 昌司,福田 麻由子,稲見 理絵,新井 平伊,井上 令一,青木 茂樹
統合失調症患者と健常対照群の機能的連絡(FC)を安静時機能的MRI(rs-fMRI)と脳波の同時計測を用いて検討した.default mode network(DMN)内では,rs-fMRIおよび脳波いずれにおいても群間差は認めなかった.一方rs-fMRIにおいて,患者群は対照群と比較して,右下側頭回後部と内側前頭前野の間のFCが亢進していた.患者群ではDMNの内と外の間の連絡におけるFCが亢進していることが示唆された.
森田正馬が森田神経質を発見し,その治療方法として森田療法を創始して100年を迎える.定型的森田神経質は理想と現実の矛盾に葛藤する病態であった.こうした定型的森田神経質は減少の一途を辿っている.今回は神経質性格を基盤に生活史に心的外傷性エピソードを認め,視線恐怖,対人緊張を呈している2症例を提示し,現代における森田神経質の一亜型について論じた.
特集 | 1005-1026頁
齊藤 卓弥,岡田 俊,今村 明,金替 伸治,山本 直毅,船本 優子,田山 達之,山口 尚宏,黒滝 直弘,小澤 寛樹
本特集では,「児童期のADHD と成人期のADHD の連続性について」というテーマのもと,「注意欠如・多動症(ADHD)の子どもから成人への連続性―最近の大規模コホート研究の結果から考える―」,「注意欠如・多動症の成人期への連続性と不連続性―脳画像研究・神経心理学的研究を中心に―」,「注意欠如・多動症発症のエピジェネティクス仮説―成人期発症と児童期発症との違いの解明に向けて―」について論じる.
特集 | 1027-1040頁
岩本 和也,齋藤 竹生,水谷 俊介
本特集では,「精神医学研究推進のための人材育成」というテーマのもと,「精神医学研究における非医師および女性研究者の参画状況について」,「若手精神科臨床医が研究をする意義」,「生物学的精神医学研究を志す若手人材を増やすために―若手の立場から―」について論じる.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2018年11月
特集:『児童期のADHD と成人期のADHD の連続性について』『精神医学研究推進のための人材育成』
2015年1月号より紙雑誌は希望の方のみに郵送します。郵送希望の方はこちらから
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