Advertisement第116回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

総説 | 0411-0423頁
田久保 陽司,根本 隆洋,渡辺 雅子
高齢者におけるてんかんの発症率は高いことが明らかになり,精神科でも遭遇する頻度が増している.発作型は焦点意識減損発作が多いが,認知症との鑑別を含め,診断に難渋することがある.治療反応性は良好であるが,抗てんかん薬の選択には他の薬剤との相互作用を考慮しなくてはならない.高齢者てんかんの適切な診断治療のための要点を概説した.
症例報告 | 0424-0430頁
垰夲 大喜,藤本 美智子,近江 翼,片上 茂樹,岩瀬 真生,橋本 亮太,山森 英長,安田 由華,阿古目 純,中川 幸延,池田 学
今回われわれは薬疹が疑われたためにClozapine(CLZ)が中止となったが,詳細な検査を行った後に再投与を行った治療抵抗性統合失調症の1例を経験した.本症例の報告により,今後薬疹が疑われてCLZが中止された場合でも,CLZ の再投与を行える可能性が示され,今後類似の報告が蓄積されることでより安全な治療が可能になると考える.
ニューロエンハンスメントには,真正さを毀損してしまうのではないか,人間性が卑小化してしまうのではないか,美徳を失ってしまうのではないか,という三つの心理学的な懸念が付随している.この倫理学の議論を踏まえ,本論では,正常と病理の境界が曖昧な領域で生じている薬物療法の拡大が,人間の実践を変容させてしまうことを指摘し,その対処法を論じる.
特集 | 0441-0480頁
中島 振一郎,品川 俊一郎,野田 賀大,多田 光宏,高橋 希衣,仁王 進太郎,橋本 謙二
本特集では,「定型的な薬物療法に行き詰まったときの新たな治療戦略―難治性精神症状への挑戦―」というテーマのもと,「治療抵抗性統合失調症とクロザピン,グルタミン酸仮説」,「定型的な薬物療法に行き詰まったときの治療戦略―認知症のBPSD に対して―」,「治療抵抗性うつ病に対するニューロモデュレーションの可能性」,「治療抵抗性双極性障害の薬物療法―これまでとこれから―」,「難治性うつ病の画期的治療薬として期待されるケタミン」について論じる.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2020年6月
特集:『定型的な薬物療法に行き詰まったときの新たな治療戦略―難治性精神症状への挑戦―』
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