Advertisement第114回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

精神医学のフロンティア | 3-10頁
川瀬 康平,池田 匡志,岩田 仲生
本研究において,我々は日本人対象者69名を用いて,インターフェロン(IFN)誘発性抑うつ状態の臨床的リスクとして治療開始前のBeck Depression Inventory(BDI)スコア(OR=1.35,P=0.0265),神経症傾向(OR=1.16,P=0.0210)を同定した.また,IFN誘発性抑うつ状態は一般的な抑うつ状態と比較し「身体症状」(体重減少,食欲低下など)の変化量が大きく,中核症状の質が異なることが明らかになった.
執着性格は躁うつ病の病前性格として広く知られているが,下田光造がどのように執着性格論を構成したのかは明らかになっていない.本論文では,下田の文献を網羅的に調査し,森田正馬による精神病質論と比較することで,執着性格論の構成過程を明らかにした.さらに,執着性格が3つの構成要素をもつことを指摘し,その時代的変遷についても論じた.
特集 | 25-59頁
清野 仁美,湖海 正尋,松永 寿人,菊地 紗耶,小林 奈津子,本多 奈美,齋藤 秀光,西郡 秀和,酒井 由里,松岡 洋夫,安田 貴昭,竹内 崇,渡邉 博幸
本特集では,「妊産褥婦のこころを支えたい―今,精神医療に求められる周産期リエゾン活動―」というテーマのもと,「妊産褥婦の抑うつ・不安に対する多職種連携による包括的ケア」,「心理支援に特化した助産師外来との連携―周産期メンタルケア外来(精神科)の経験から―」,「無床総合病院精神科で行う周産期メンタルケア専門外来」,「総合病院に求められる周産期リエゾン活動」,「精神科医は,母子保健とどのように連携していくのか?―松戸市の取り組みを例に―」について論じる.
第113回日本精神神経学会学術総会 教育講演 | 60-66頁
山田 了士
てんかんに随伴する精神病性障害や気分障害は頻度が高く,発作自体よりも生活の質に与えるインパクトが大きいとさえ言われる.近年,てんかんと精神疾患との双方向的関係を指摘する報告が増えている.これは臨床的な意義が大きいだけでなく,共通する生物学的基盤についての関心も呼んでおり,今後の精神医学にとって注目すべきトピックの一つである.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2018年1月
特集:『妊産褥婦のこころを支えたい―今,精神医療に求められる周産期リエゾン活動―』
2015年1月号より紙雑誌は希望の方のみに郵送します。郵送希望の方はこちらから
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