Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

症例報告 | 633-639頁
島野 朋也,夏山 卓,澤山 恵波,大石 智,斎藤 正範,宮岡 等
脳梗塞,未破裂脳動脈瘤を合併したうつ病患者に,安全性に十分配慮し修正型電気けいれん療法を施行した1例を報告した.脳神経外科と脳動脈瘤を評価し,麻酔科と術中術後の管理について検討した上で,過去の報告を踏まえ降圧薬投与を行った.危険性を高める身体疾患を合併していても,各科と連携を図ることで治療の安全性を高めることができる可能性がある.
著者は平成29年4月にイタリアの精神科医療施設を視察した.イタリアは精神科病院を廃絶し,精神保健センターを中心とした医療・福祉で有名だが,現実には総合病院の中に精神科病棟があること,併用される気分調整薬の処方が多いこと,また薬物乱用の合併が多く,それが他の施設で処遇されている可能性があることなどを見聞したうえで考察した.
特集 | 647-694頁
入谷 修司,武井 満,赤田 卓志朗,芦名 孝一,浅見 隆康,佐藤 浩司,平田 豊明,大塚 淳子,白石 弘巳,櫻木 章司
本特集では,「非自発入院制度の現状と課題―精神保健福祉法改正,措置入院,および臨床倫理をめぐって―」というテーマのもと,「精神科非自発入院におけるIllness,Caseness,Circumstances」,「相模原殺傷事件―「措置入院制度」の改革は可能である.医療・行政・警察の責任分担の確立を―」,「措置入院制度の検証―相模原事件を通して―」,「精神保健福祉士の立場から」,「措置入院の臨床的機能と臨床医のジレンマ」,「民間精神科病院からみた精神科入院制度」について論じる.
第113回日本精神神経学会学術総会 教育講演 | 695-705頁
稲垣 中
2011年5月より本学会は「医学研究の利益相反(COI)に関する指針」に基づいて学会活動を行うことを求めているが,今なお「どのようにCOIを申告すればよいかわからない」との会員の声が絶えない.そこで,本稿では学術集会において演題発表,あるいは精神神経学雑誌に論文発表する場合を想定した仮想例を用いたケーススタディを介して会員のCOI規定の理解の向上を図った.
連載 精神科多職種チームの協働 | 706-712頁
別所 千枝,山田 雅彦
薬剤師とは,患者の薬物治療における有効性の担保と安全性の確保に関わる専門職である.特に,精神科では薬物治療の効果を示すバイオマーカーが存在せず,副作用の発現は個人差が大きいため,薬剤師は医師とは違った薬学的な観点から処方を見直すことが必要である.本稿では,多職種チーム医療における薬剤師の役割や今後の展望について,事例を交えながら提示する.
連載 精神科多職種チームの協働 | 713-721頁
西宮 弘之
一般科での栄養介入は伸展してきているが、精神科臨床においては様々な栄養関連問題が存在するにもかかわらず様々な事情で栄養介入は遅れている.また,精神症状の治療が優先されることも原因である.本稿では,精神科臨床での管理栄養士の役割をまとめた.多職種の方々に管理栄養士業務を理解していただき,患者のQOL向上に寄与できることに期待したい.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2018年8月
特集:『非自発入院制度の現状と課題―精神保健福祉法改正,措置入院,および臨床倫理をめぐって―』
2015年1月号より紙雑誌は希望の方のみに郵送します。郵送希望の方はこちらから
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