Advertisement第116回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

総説 | 0561-0572頁
須原 哲也
近年,精神疾患はイメージング研究等の成果から,疾患間の境界や疾患と正常との境界が連続的なスペクトルというとらえ方がなされるようになってきている.その中で今後の精神疾患の生物学的研究は精神症候の基盤となる脳内回路とその分子基盤の解明を目指して,臨床研究とその検証を行う回路操作可能な動物実験とを組み合わせた連携が重要となる.
症例報告 | 0573-584頁
大類 真嗣,原田 修一郎,佐伯 涼香,佐藤 喬二,小堺 幸,林 みづ穂
東日本大震災の津波被害を受けた宮城県沿岸部の月別自殺死亡率を,2016年5月の仮設住宅の供与終了時期に着目して検討した.その結果,震災1-2年経後の上昇幅より小さいものの,2016年6月から上昇に転じた.将来発生しうる災害時でも,被災者を支援する制度の終了時期に自殺死亡率が上昇しうることを念頭に置き,支援を継続させる必要性が示唆された.
てんかん発作が脳神経細胞の異常興奮により生じるのに対し,心因性非てんかん性発作は何らかの心因により生じると推測される病態である.両者は酷似した臨床症状を示すのみならずしばしば合併し,両者の鑑別には精神医学的評価を含めた集学的診断が有効である.
今回,精神医学的検査と長時間ビデオ脳波により確定診断に至った難治性側頭葉てんかんの1例を経験した.
特集 | 0594-0622頁
成瀬 暢也,松本 俊彦,柑本 美和,古藤 吾郎
本特集では,「患者の違法薬物使用を知ったとき,精神科医はどうふるまうべきなのか?」というテーマのもと,「薬物依存症臨床における守秘義務の重要性」,「麻薬中毒者届出制度の意義と課題」,「公務員の犯罪告発義務をめぐる問題」,「構造的スティグマがもたらす通報―薬物使用者の権利擁護の立場から―」について論じる.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2020年8月
特集:『患者の違法薬物使用を知ったとき,精神科医はどうふるまうべきなのか?』
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