Advertisement第113回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

精神医学のフロンティア | 221-226頁
吉田 祐子,岩佐 一,熊谷 修,鈴木 隆雄,粟田 主一,吉田 英世
本研究は,地域高齢者を対象とした3年間の前向きコホート研究により,運動習慣の変化と抑うつ傾向の発生の関連について検討した.多変量解析の結果,運動未実施者と比較して,運動習慣の継続者は抑うつ傾向を発生しにくいことが分かった.本知見より,運動習慣を高齢者の日常生活へと組み込むための啓発が,今後,抑うつの予防のために重要であると考えられる.
原著 | 227-237頁
白鳥 裕貴,太刀川 弘和,山田 典子,大塚 敬士,山形 晃彦,根本 清貴,妹尾 栄一,土井 永史,新井 哲明
総合病院に搬送された自殺企図患者を精神科病院に転院させる縦列型連携によるケース・マネジメントを行った.診療録を後ろ向きに調査し,介入群と非介入群について,退院後から自傷行為・再企図などのイベント発生までの生存期間を比較した.介入群は,非介入群に比して有意にイベントの発生率が低く,縦列型連携は,再企図防止に有効な可能性が考えられた.
特集 | 238-259頁
宮田 久嗣,杠 岳文,武藤 岳夫,遠藤 光一,吉森 智香子,松下 幸生,木村 充,吉村 淳,樋口 進
本特集では,「DSM-5時代のアルコール依存の診断と治療のゴール―断酒か飲酒量低減か―」というテーマのもと,「DSM‒5における診断の変化とその意義」,「アルコール使用障害の治療目標」,「DSM-5時代のアルコール依存の生物学的基盤と薬物療法」について論じる.
教育講演 | 260-268頁
成瀬 暢也
薬物依存症からの回復に必要なのは,「罰」ではなく,「治療・支援」である.治療を困難する最大の原因は,治療者の患者に対する陰性感情・忌避感情であり,患者に対して断薬を強要せず,再使用を責めず,信頼関係を築くことが重要である.治療は決して特殊なものではなく,治療者が,他の疾患同様に通常の医療を提供することで,断薬率が高まることを強調したい.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2017年4月
特集:『DSM-5 時代のアルコール依存の診断と治療のゴール―断酒か飲酒量低減か―』
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