Advertisement第117回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

本研究では,大多数の患者がすでに薬物療法を受けていながらも寛解に至っていない二次医療において,マインドフルネス認知療法(MBCT)の効果を検証した.パニック障害,広場恐怖または社交不安障害の診断を満たした被験者をMBCT群(20名)と待機群(20名)に無作為に割り付けた.主要評価項目の状態—特性不安尺度で両群間に有意な差が認められ,MBCTの有効性が示された.
原著 | 396-404頁
田中 英三郎,西川 瑞穂,大久保 圭策,亀岡 智美
本研究は,診療録の二次データ解析により精神科診療所の通院患者における逆境的小児期体験(ACEs)と潜在的トラウマ体験(PTEs)の頻度を明らかにした.対象者(N=1008)の61%が1つ以上ACEsを,88%が1つ以上PTEsをもっていることが明らかになった.さらにPTEsをもつ患者の半数以上が,PTSDハイリスク群に該当した.今後外来臨床でもACEsやPTEsにさらに注意を向ける必要があるだろう.
特集 | 405-445頁
神林 崇,今西 彩,大森 佑貴,富永 杜絵,千葉 滋,吉沢 和久,入鹿山 容子,小野 太輔,筒井 幸,石戸 秀明,韓 庫銀,木村 昌由美,近藤 英明,内海 智博,小曽根 基裕,鈴木 正泰,足立 浩祥,大島 勇人,小鳥居 望,森 裕之,内村 直尚
本特集では,「日常精神科臨床で遭遇する対処困難な過眠の見立てと対応」というテーマのもと,「中枢性と症候性過眠症―症候性ナルコレプシーと過眠症をきたす疾患について―」,「閉塞性睡眠時無呼吸における主観的・客観的眠気とその予測因子」,「気分障害における過眠への対応」,「認知症における眠気・過眠の見立てとその対応」,「アリピプラゾールの低用量投与が睡眠に与える影響」について論じる.
学術総会報告 | 446-448頁
矢部 博興
第116回学術総会を「今日の精神医学の検証-10年後への道標として-」のテーマで,20年ぶりに東北で開催しました.当初は2020年6月18~20日の予定でしたが,COVID‒19の感染拡大により9月28~30日に延期された上に史上初のWEB開催(仙台国際センターを基地局)を余儀なくされました.それでも,参加登録者数は8,791名を数え,全視聴回数は延べ174,048人に達し,成功裏に終了しました.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2021年7月
特集:『日常精神科臨床で遭遇する対処困難な過眠の見立てと対応』
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