Advertisement第118回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

不安症の治療において,ベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期使用は推奨されない.このシステマティックレビューとメタ解析は,認知行動療法が不安症患者のベンゾジアゼピン系抗不安薬の中止に有効であるかを明らかにするために行われた.その結果,認知行動療法は短期だけではなく長期にもベンゾジアゼピン系抗不安薬の中止に有効であることが示された.
症例報告 | 293-299頁
山田 裕士,藤原 雅樹,宋 龍平,枝廣 暁,深尾 貴志,酒本 真次,高東 祥一朗,川田 清宏,和迩 健太,山本 紘一郎,大塚 文男,山田 了士
甲状腺機能低下症では精神病症状を生じることが知られており,「myxedema psychosis」と呼ばれる.Myxedema psychosisは今回呈示した症例のように,甲状腺ホルモン補充により改善し,抗精神病薬中止が可能な病態である.精神病症状を呈した患者の治療においては,甲状腺機能の評価を行うことが重要である.
2021年2月の調査で,全国自治体病院協議会の精神科医療施設のうち,16施設で計481名のCOVID-19患者の入院があった.F2が187名,F0が174名などで,精神科病院からが215名,自宅からが106名などであった.新たな措置・緊急措置は9名で,精神保健福祉法によらない入院が116名あり,法の運用上の課題が明らかになった.
特集 | 308-339頁
太刀川 弘和,立花 良之,辻 聡,岩田 遼,河西 千秋,二宮 貴至,三上 克央
本特集では,「子どもの自殺を防ぐために精神科医ができること」というテーマのもと,「子どもの自殺の基礎知識」,「子どもの自殺防止―自殺企図による救急受診後のケース・マネジメント介入について―」,「学校コミュニティにおける自殺対策」,「児童と青年の自殺再企図防止―危険因子と保護因子に鑑みて―」について論じる.
第117回日本精神神経学会学術総会
精神医学奨励賞受賞講演
| 340-348頁
越山 太輔
精神医学奨励賞の対象となった2つの研究について報告する.まずMRI拡散テンソル画像を用いた研究では,統合失調症と双極性障害における大脳白質微小構造の異常は似通った病態生理学的特徴をもつことを明らかにした.次に脳波計を用いた研究では,統合失調症におけるミスマッチ陰性電位の低下が,脳予測性に関連する成分の障害に由来することを明らかにした.
ICD-11「精神,行動,神経発達の疾患」分類と病名の解説シリーズ:各論⑭ | 349-356頁
兼本 浩祐
てんかん大分類の改訂は,1989年,2010年,2017年に行われ,ICD-11は2010年分類を反映している。ICD-12が出るとすれば,臨床的な使い勝手の悪さから評判の悪い2010年分類は破棄され,2017年分類に基づいた再改訂が行われる可能性が高いことは念頭においておくべきである。本稿では、ICD-11のてんかん分類の構図を理解するために,必要な予備知識を説明し,その後に,ICD-11の各項目を解説した.
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2022年5月
特集:『子どもの自殺を防ぐために精神科医ができること』
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