Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

精神医学のフロンティア | 855-860頁
吉川 茜,垣内 千尋
統合失調症のNMDA受容体機能低下仮説に基づき,脳内同受容体機能制御に関わるグリシン開裂系の本病態への関与を検討した.遺伝学的及びメタボローム解析から,変異保持患者でNMDA受容体機能制御に関わりうる代謝産物の濃度上昇,陰性症状とアスパラギン酸濃度の負の相関を認め,同系遺伝子変異のアスパラギン酸濃度上昇を介した陰性症状の軽減が示唆された.
精神医学のフロンティア | 861-867頁
宮下 光弘,高橋 克昌,石本 佳代,徳永 太郎,堀内 泰江,鳥海 和也,鈴木 一浩,小堀 晶子,岡崎 祐士,齋藤 正彦,糸川 昌成,新井 誠
カルボニルストレスの亢進は統合失調症の約2割に認められ,治療抵抗性の臨床特徴を有している.今回我々は,カルボニルストレスが亢進する統合失調症に対して,3種類存在するビタミンB6の一種で,なおかつカルボニルストレス抑制薬でもあるピリドキサミンの効果を,東京都立松沢病院において医師主導型治験として検証したので報告する.
資料 | 868-886頁
夏苅 郁子,夏苅 直己,金原 明子,熊倉 陽介,笠井 清登,福田 正人,池淵 恵美
担当医の診察態度について,患者・家族の立場からの評価を調査した.本邦で初めて実施された大規模調査である.医師への尊敬や信頼については望ましい評価が多く,担当医が患者本人の価値観を中心に診療していると評価する人が多かったことは大きな意味をもつと思われるが,薬や治療法の説明などは厳しい評価であり,今後の診療について参考となる貴重な知見である.
特集 | 887-913頁
松岡 洋夫,植野 仙経,三嶋 亮,上田 敬太,村井 俊哉,大井 博貴,前田 貴記,是木 明宏,三村 將
本特集では,「統合失調症の神経心理症候学」というテーマのもと,「精神病性障害における神経認知障害の研究の進歩」,「Disconnection 症候群とDisconnection 仮説」,「統合失調症に特異的な神経認知障害はあるか?」について論じる.
特集 | 914-941頁
清水 研,栁井 優子,伊藤 嘉規,岩満 優美,桝屋 二郎,堀 英太郎,金井 篤子
本特集では,「公認心理師のカリキュラム等検討会報告とさまざまの領域における精神医学と心理学の協働」というテーマのもと,「がん医療領域における精神医学と心理学の協働」,「精神医学と心理学の協働と対話―少年司法制度から―」,「学校における公認心理師と医療機関との連携」,「産業領域における精神医学と心理学の協働」について論じる.
連載 精神科多職種チームの協働 | 942-949頁
金場 理恵
言語聴覚士(ST)は言語,発話,聴覚などコミュニケーションに関わる機能や摂食嚥下に問題がある方に対して評価およびリハビリテーションを提供する医療専門職である.医療機関に所属することが多いが,保健・福祉機関,教育機関にも所属しており,その対象は小児から成人まで幅広い.本稿では,急性期総合病院における「言語聴覚士」の役割について論じた.
連載 精神科多職種チームの協働 | 950-959頁
千葉 明子
介護保険制度とともに新たな職種として誕生した介護支援専門員(ケアマネジャー)は,生活のなかの支障や生きにくさを感じている人々と信頼関係を構築しつつ,多職種と協働しながら,ケアマネジメントを実践している.介護支援専門員の仕事と多職種チームとの連携について,精神科領域の事例を通して報告する.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2018年10月
特集:『統合失調症の神経心理症候学』『公認心理師のカリキュラム等検討会報告とさまざまの領域における精神医学と心理学の協働』
2015年1月号より紙雑誌は希望の方のみに郵送します。郵送希望の方はこちらから
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