Advertisement第121回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

健康保険レセプトデータベースを用い,2013年6月から2018年2月にアルコール依存症(ア症)の診断を有し,診断前1年間にア症診断のない者の治療を調査した.ア症者のほとんどはア症診断前後各1年間に医療機関を受診しており,約8割は診断後ア症治療を受け,外来治療のみの者が多く,併存精神疾患のないア症者は約半分しかア症治療を受けていなかった.
特集 | 231-254頁
布施 泰子,中村 伸一,森野 百合子,渡辺 俊之
本特集では,「精神科臨床における家族同席面接の意義と実際」というテーマのもと,「同席面接のすすめ―紹介と少しのヒント―」,「同席面接のすすめ―夫婦同席面接について―」,「同席面接のすすめ―児童・思春期精神科医の立場から―」,「同席面接のすすめ―力動精神医学的理解―」について論じる.
統合失調症の背景病態に自己免疫の関与が示唆されてきたが,詳細は不明であった.我々は脳炎でも報告のない新規のシナプス自己抗体(抗neural cell adhesion molecule 1抗体)を統合失調症患者から発見しこれらをマウスの髄液中に投与すると分子・シナプス・行動病態を引き起こすことを示した.
先達に聴く | 262-268頁
切池 信夫
私の摂食障害患者に対する43年間の臨床研究と治療経験に基づき,神経性やせ症と神経性過食症の外来治療について紹介する.患者にみられる摂食制限は過食と同じように悪い習慣行動(行動嗜癖)と考えた.これに従い,食行動異常を改善または止めさせるための具体的な方法と,これらの行動の根底にある心理的問題を解決する治療を並行して行う必要性を説明した.
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精神神経学雑誌表紙

最新号

2025年4月
特集:『精神科臨床における家族同席面接の意義と実際』
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