Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第126巻第2号

※会員以外の方で全文の閲覧をご希望される場合は、「電子書籍」にてご購入いただけます。
症例報告
システムズアプローチの活用による施設を越えた多職種チームの協働―くり返す自殺企図にケース会議が変化をもたらした1例―
浅野 久木, 丸山 文夫
刈谷病院診療部
精神神経学雑誌 126: 90-96, 2024
https://doi.org/10.57369/pnj.24-017
受理日:2023年10月5日

 多職種チームの重要性は以前から指摘されている一方,具体的な成果や精神科医のかかわり方について一般臨床での報告は少ない.今回,高次脳機能障害により自殺企図など激しい行動化をくり返していた症例で,主治医中心の対個人治療では対応困難であったが,システムズアプローチに基づいて多施設・多職種での対応が奏効した症例を報告する.システムズアプローチは家族療法の領域ではよく知られているが,それ以外にも適用範囲は広く,施設の内外を問わず多職種チームによる力の発揮やチームのマネジメントそのものにも活用できることが示唆された.

索引用語:多職種チーム, 協働, システムズアプローチ>
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology