石川県の精神科救急医療システムは1998年から開始され,県民に定着したシステムとなった.県全体の精神科救急受診件数は減少傾向にあり,石川県立こころの病院では減少が顕著である.人口減少,高齢化に加え,地域の精神保健医療体制が整備されつつあることもその一因と考えられる.一方,県全体の警察官通報件数,措置入院件数は増加している.また,石川県では措置入院に占める統合失調症の割合が少ないという特徴がある.
人口減少地域における精神科救急医療の実状
石川県立こころの病院
精神神経学雑誌
125:
788-793, 2023
https://doi.org/10.57369/pnj.23-111
https://doi.org/10.57369/pnj.23-111
<索引用語:精神科救急医療システム, 人口減少地域, 石川県, 警察官通報, 措置入院>