Advertisement第117回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第123巻第5号

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総説
双極性障害と光曝露
江﨑 悠一
桶狭間病院藤田こころケアセンター精神科
精神神経学雑誌 123: 241-247, 2021
受理日:2021年1月29日

 近年,光曝露環境は大きな変化を遂げている.現代人の多くは,日中は屋内で過ごすために日中光曝露量が低下し,スマートフォン,タブレット,パソコンの使用によって夜間光曝露量が増加している.このような不適切な光曝露環境が人体に負の影響を及ぼすことが報告され始めている.他方,双極性障害は以前より光曝露との密接な関連が指摘されている.例えば,高照度光療法がうつ症状を改善させることや,暗闇療法が躁症状を改善させることが報告されている.しかし,現代社会における光曝露環境が双極性障害の病状にどのような影響を及ぼすのかは明らかになっていない.そこで著者は,218例の外来通院中の双極性障害患者に対して日常生活における光曝露を客観的に評価し,病状との関連解析を行った.その結果,日常生活光曝露は双極性障害のうつ症状,躁症状,睡眠の質,概日リズムと関連することを明らかにした.今後,光曝露が双極性障害の病状再発に影響するのかを確かめるためにさらなる調査を要する.

索引用語:双極性障害, 光曝露, 概日リズム>
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