Advertisement第116回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第119巻第6号

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特集 自殺ハイリスク者の支援について考える―ゲートキーパーがつないだ先の支援はどうなっているのか―
精神科診療所における自殺対策について
里村 淳
(医)恵征会・富士見メンタルクリニック
精神神経学雑誌 119: 400-407, 2017

 自殺者は精神疾患に罹って通院している者が多いといわれているが,その実態は明らかではなかった.実態調査として一地域で継続的になされているものでは,著者が所属する埼玉精神神経科診療所協会による調査が唯一のものである.それによると,自殺者の性別,死亡時年齢などいくつかの点において,警察庁や都道府県による統計とは異なる点があり,精神障害者の自殺を考えるうえで重要と思われる.精神科診療所(以下,クリニック)は近年,急速に増加し,今日では社会にすっかり定着しているといってよいが,地域医療における役割はまだ明確ではなく,批判も多い.とくに,多剤処方,過量服薬については顕著である.クリニックに対する評価や期待はまだ定まらないものがあるが,今後,クリニックが社会の中で一定の評価を得るためには,地域の関係諸機関との協力や連携は不可欠である.

索引用語:自殺, 自殺対策, 精神科診療所, 自殺企図, 過量服薬>
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