Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第118巻第4号

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特集 本学会の「沖縄精神科医療委員会」活動の検証―50年が経過して―
派遣医がみた当時の沖縄精神科医療の状況と活動―そしてその後―
吉住 昭
医療法人社団翠会八幡厚生病院
精神神経学雑誌 118: 227-231, 2016

 沖縄への派遣医制度は,1964(昭和39)年1月に開始し,1975(昭和50)年3月に終了した.この派遣医制度は,後の東日本大震災の際の精神科医派遣の先鞭をつけたものとの見方もある.筆者の県立八重山病院への派遣は,わずか4ヵ月であったが,沖縄という異文化を体験し,さらには巡回診療への参加,駐在保健婦の存在など地域精神科医療・保健を目のあたりにしたことなど,診療の支援を行ったというより,むしろ学んだことのほうが大であった.沖縄派遣から約30年後,国立病院機構花巻病院へ赴任し東日本大震災を経験した.ここでの,支援を受けつつ支援するという体験についても述べた.

索引用語:派遣医, 異文化体験, 地域精神保健, 東日本大震災>
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