Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第118巻第12号

※会員以外の方で全文の閲覧をご希望される場合は、「電子書籍」にてご購入いただけます。
教育講演
第112回日本精神神経学会学術総会
うつ病の認知療法・認知行動療法―誤解を正す―
大野 裕
大野研究所
精神神経学雑誌 118: 925-930, 2016

 こころの情報処理過程に焦点をあてて気分や行動をコントロールする力を伸ばす認知行動療法の方略(スキル)は日常的に使われているストレス対処法をわかりやすくまとめたものであり,うつ病などの精神疾患の治療としてはもちろん,一般身体疾患での精神的苦痛や,さらには日常生活でのストレスへの対処法として広く用いることが可能である.しかし,そのように利用可能な領域が広いだけに誤解される部分も多く,十分な訓練を受けないまま安易に用いられる可能性もある.そこで,本稿では,うつ病の認知行動療法について誤解されやすいポイントを示しながら,具体的なアプローチについて紹介した.

索引用語:認知行動療法, ケースフォーミュレーション, アジェンダ, 治療関係>
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology