Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第117巻第8号

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教育講演
第110回日本精神神経学会学術総会
専門家のいらない薬物依存治療―ワークブックを用いた治療プログラム「SMARPP」―
松本 俊彦
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部/自殺予防総合対策センター
精神神経学雑誌 117: 655-662, 2015

 わが国は薬物依存症からの回復のための医療的資源が深刻に不足している.しかし,2013年6月に国会で「刑の一部執行猶予制度」を盛り込んだ改正刑法が成立し,遅くとも2016年6月には多数の薬物関連事犯者が地域内で処遇されることが決まった.いまや薬物依存症に対する地域における支援資源の拡充は喫緊の課題である.このような状況のなかで,我々が開発した薬物再乱用防止プログラム「SMARPP」は,将来の地域における薬物依存支援資源として重要な役割を担うことが期待されている.本稿では,このSMARPPの理念と内容について概説したい.

索引用語:認知行動療法, 薬物依存, Matrix model, 外来治療プログラム, ワークブック>
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