Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第121巻第1号

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連載 精神科多職種チームの協働
日本精神神経学会 多職種協働委員会 企画
第18回
管理医に知ってほしいこと―精神科多職種チームのマネジメント―
秋山 剛1), ピーター・ バーニック2)
1)NTT東日本関東病院(精神科医)
2)長崎大学障がい学生支援室(Clinical Social Worker)
精神神経学雑誌 121: 47-54, 2019

 精神科多職種チームの治療は,患者の多様なニーズに働きかけ,患者がその人らしい人生を生きられるように支援することを目的とする.管理医には,各職種の業務のマネジメントにとどまらずチームメンバーのマネジメントを円滑に行うことが求められる.医師が他職種のスタッフと話し合いを行うときには,チームの一員という形で話し合いに参加することが望ましい.患者を中心に据えた治療については,ピアサポーターや治療の終結に関する患者の希望への多職種による対応が重要になると考えられる.精神科多職種チームは,精神科病院,診療所,総合病院などで,さまざまな使命を負う.医療施設における系統的なマネジメントとして,運営の決定権と責任の明確化,職務・患者のニーズの評価やケアの方法・記録の定式化,すべての職種が理解できる用語や略語の使用などが重要とされる.精神医療についての十分な説明は,多職種スタッフと患者や家族が,同じ基盤に立って治療を進めるために欠くことができない.精神科病棟における患者の自殺予防には看護職との協働が有意義と思われる.管理医は運営会議の議長を務め,討議時間を想定した議題を作成する.臨床的には,情報共有する項目を定めた定例カンファレンスを行うことが望ましい.精神科多職種チームの円滑なマネジメントが,将来的には,当事者や非専門家支援者を含んだチームの有効な運営につながると考えられる.

索引用語:精神科多職種チーム, マネジメント, リカバリー>
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