精神神経学雑誌

掲載論文ハイライト

精神医学のフロンティア | 613-620頁
河邉 憲太郎,堀内 史枝,越智 麻里奈,岡 靖哲,上野 修一
中学生853名を対象にインターネット依存の有病率と精神的問題の関連を,インターネット依存度テスト(IAT)及び精神健康調査質問紙(GHQ)を用いて調査した.23.7%が依存の傾向があり,学年が高いことや,GHQ総得点が高いことが依存と関連があり,精神的問題との関連が考えられた.インターネットの適切な利用に関し,保護者及び関連機関がそれぞれ注意する必要がある.
特集 | 621-649頁
友田 明美,三宅 和佳子,田﨑 みどり,森田 展彰,田口 めぐみ,渡辺 由佳,陶山 寧子,今井 淳子
本特集では,「精神科医は増え続ける児童虐待にどうかかわるか」というテーマのもと,「マルトリートメントに起因する愛着障害の脳科学的知見」,「小児総合病院の精神科医の立場からみた児童虐待」,「児童相談所の精神科医の立場からみた児童虐待」,「児童心理治療施設における精神科医の役割」について論じる.
特集 | 650-685頁
武内 治郎,阪上 優,佐久間 啓,堀川 公平,加藤 敏
本特集では,「社会に向けてのアンチスティグマの発信」というテーマのもと,「有効なアンチスティグマ活動を展開するために―過去の文献レヴューと自験例における予備解析結果から―」,「あさかホスピタルグループにおける共生社会実現に向けての展開」,「精神科医療におけるスティグマ,アンチ・スティグマ―「病院づくり」から「街づくり」の過程のなかで―」,「精神科医が精神疾患に対して抱くスティグマ―精神疾患に対する高次の了解の要請―」について論じる.
オープンダイアローグは1980年代から,フィンランドの一地方で開発されてきた急性精神病に対するケア手法である.対話によってネットワークを修復することで,薬物や入院に依存しない「治療」が可能になる.本論で筆者らは,オープンダイアローグの理論と手法を概説するとともに,慢性の統合失調症患者に応用して改善がみられた事例について報告した.

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