Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第117巻第2号

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特集 rTMS の国内導入の展望と課題
国内外におけるrTMSの現況,安全性に関する留意点
鬼頭 伸輔
杏林大学医学部精神神経科学教室
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
精神神経学雑誌 117: 103-109, 2015

 反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)は,非侵襲的に大脳皮質を刺激し皮質や皮質下の機能を修飾させる方法であり,米国,豪州,欧州などの諸外国では,うつ病の治療機器として認可されている.わが国でも,うつ病の治療機器として認可をめざす取り組みが行われている.rTMSの安全性については,頭痛,刺激部位の疼痛,不快感などの頻度が高いが,これらは治療日数を重ねるにつれてすみやかに減少する.留意すべき副作用としては,けいれん誘発があり,その頻度はおよそ0.1%未満である.rTMSを行う際には,けいれんの閾値を修飾する薬物の服用,体内金属の有無を確認し,けいれんのリスクを評価することが肝要である.

索引用語:反復経頭蓋磁気刺激, うつ病, 安全性, ガイドライン>
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