Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

掲載論文ハイライト

精神医学のフロンティア | 171-176頁
中村 優子,石田 卓也,小池 進介
近年の研究から,中脳辺縁系ドパミン関連回路は多くの精神疾患と関連していることがわかってきた.そこで本研究では,統合失調症,大うつ病,自閉スペクトラム症を対象に,中脳辺縁系回路での脳機能結合を比較した.本研究結果から,中脳辺縁系ドパミン関連回路におけるシグナル伝達障害は,さまざまな精神疾患の神経病態に関連する可能性が示唆された.
症例報告 | 177-185頁
菅原 聡真,川島 啓嗣,藤原 広臨,村井 俊哉,諏訪 太朗
両側性電気けいれん療法(BL ECT)の最大刺激でも発作誘発が困難だった重症うつ病例に,右片側性電気けいれん療法(RUL ECT)への切り替えとパルス幅延長を併用することで,適切な発作誘発と寛解を得た.本法は発作誘発困難例への有望な発作増強法となる可能性があり,症例の個別性を考慮したうえでの更なる効果検証が望まれる.
特集 | 186-224頁
西園マーハ 文,河合 啓介,山内 常生,武田 綾,作田 亮一
本特集では,「摂食障害を外来で効果的に治療する」というテーマのもと,「摂食障害の治療における外来治療の意義と当事者と共に実践する治療のあり方」,「身体合併症の治療と精神面の治療のバランス―摂食障害支援ネットワーク活動の目的とその内容―」,「外来診療における食生活管理―スマートフォン用アプリを介して―」,「摂食障害治療を日常生活から支援する―「生きる」ことと「活きる」こと―」,「児童・思春期における摂食障害の外来治療:効果的な治療とは?―地域医療機関および教育との連携を中心に―」について論じる.
もっと見る:最新号目次
精神神経学雑誌表紙

最新号

2024年3月
特集:『摂食障害を外来で効果的に治療する』
2015年1月号より紙雑誌は希望の方のみに郵送します。郵送希望の方はこちらから
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology