回避・制限性食物摂取症(ARFID)は,児童・青年のみならず成人にもみられ,2013年に初めてDSM-5に登場し,DSM-5-TR,ICD-11にも踏襲された.国内でも注目を浴びるようになり,他の摂食症(摂食障害)と区別して対応,治療されつつある.本稿では,ARFIDについて疫学,病態,症状の特徴,鑑別診断,併存症,対応,治療などについて解説し理解を深めた.特に併存症やそれらを同時に診断できる条件,COVID-19の影響について詳しく述べ,対応にも触れた.
回避・制限性食物摂取症(ARFID)―コロナ禍の影響を含めて―
たかみやこころのクリニック
精神神経学雑誌
127:
299-308, 2025
https://doi.org/10.57369/pnj.25-050
受付日:2024年3月27日
受理日:2024年12月23日
https://doi.org/10.57369/pnj.25-050
受付日:2024年3月27日
受理日:2024年12月23日
<索引用語:回避・制限性食物摂取症, 鑑別診断, 併存症, 治療, COVID-19>