Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第121巻第5号

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特集 反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法の適正使用指針について
反復経頭蓋磁気刺激療法の実際と留意事項
伊津野 拓司1), 中村 元昭2)
1)神奈川県立精神医療センター
2)昭和大学発達障害医療研究所
精神神経学雑誌 121: 388-394, 2019

 2017年9月Neuronetics社製の経頭蓋治療用磁気刺激装置がうつ病の治療機器として薬事承認されたことを踏まえて,本邦において反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法の適正使用指針が作成された.本稿は,適正使用指針の内容理解を促し,実践する際の留意点について理解を深めることを目的としている.rTMS療法の実施過程を6段階に分けて解説した(①rTMS療法の適応の判断,②説明と同意,③施行前の注意事項,④刺激条件の設定,⑤セッションごとの有効性,安全性の評価,⑥中断,中止の判断).そのうえで,神奈川県立精神医療センターにてrTMS療法を受けたうつ病症例のなかから著効例1例,無効例1例を提示した.rTMSを適切に提供するためには,診断・重症度の評価を行い,適応を見極めることが重要と考えられる.

索引用語:反復経頭蓋磁気刺激, rTMS適正使用指針, 安静時運動閾値, 背外側前頭前野>
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