Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第120巻第6号

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連載 精神科多職種チームの協働
日本精神神経学会 多職種協働委員会 企画 第6回
入院治療にかかわる看護職の役割と専門性
松村 麻衣子
一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん(精神看護専門看護師)
精神神経学雑誌 120: 529-536, 2018

 入院治療にかかわる看護師は患者の生活や治療を支える援助を適切に実施するために,情報収集やカンファレンス,看護計画や看護記録の作成などさまざまな仕事を行っている.日常生活の直接的な援助を行う看護師の姿は他職種の目にふれやすいが,看護師が何をみて,どう判断し,支援を組み立てているかというプロセスはみえにくい.看護師が支援の内容や程度を判断する際には,セルフケア看護モデルに基づき「空気・水・食物」「排泄」「個人衛生」「活動と休息」「孤独とつきあい」「安全を保つ能力」という6領域について「全介助」から「自立」までの5段階で評価する.また,セルフケアのレベルに影響を及ぼす要因について考え,援助の手段や方法を決定する.看護の専門性を明確にし,他職種からの活用を促進するためには,このプロセスを可視化することで,もっている情報や判断の根拠を適切に表現していく必要がある.これに加え,看護は「秩序を支える人」として長らく活用されてきた経緯もあり,患者や支援者チームの安心と安全を守るための働きかけを続けていきたい.

索引用語:精神看護, 入院, セルフケア看護モデル>
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