Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第118巻第7号

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特集 神経症性障害と抑うつ―その相互作用と臨床的意義,治療について―
全般不安症/全般性不安障害と抑うつ―その相互作用と臨床的意義,治療について―
大坪 天平
JCHO東京新宿メディカルセンター精神科
精神神経学雑誌 118: 509-515, 2016

 全般不安症/全般性不安障害(GAD)はもともと残遺カテゴリーから出発し,「心配(予期憂慮)」を中心症状とする独立カテゴリーとして再構築された.しかし「心配」は他の精神疾患や身体疾患でも多くみられるし,GADと他の精神疾患の併存率は高く,GAD診断の意義が大きく揺らいでいる.「GADはうつ病の前駆症状あるいは残遺症状ではないか」,あるいは「ただの増悪因子や重症度指標ではないか」との意見もある.ここでは,GAD診断の問題点,抑うつとの相互作用と臨床的意義についてふれ,GADのような慢性不安障害がどの程度寛解するものなのか,その治療についてふれる.

索引用語:全般不安症, 抑うつ, 心配, 予期憂慮, 残遺カテゴリー>
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