Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第118巻第10号

※会員以外の方で全文の閲覧をご希望される場合は、「電子書籍」にてご購入いただけます。
特集 治療関係に困ったら
米国における精神科レジデントトレーニング
岡野 憲一郎
京都大学教育学研究科
精神神経学雑誌 118: 781-786, 2016

 米国における精神科のレジデントトレーニングのプログラムは,ACGME(卒後医学教育認可委員会)の規約をもとにしている.プログラムは基本的には4年のコース(小児プログラムを含む場合は,それを入れて6年)であり,さまざまな教科学習と,プログラムと連携した地元の臨床機関における臨床実習からなる.それぞれのレジデントは臨床実習においてスーパーバイザーの綿密な指導を受ける.臨床トレーニングは当直業務により補足されるが,当直では一人前の精神科医に必要とされるさまざまな医療活動を要求される.それらは入院のためのインテークによるアセスメントと救命救急室における救急精神科治療を含む.著者は1990年代の前半に,カンザス州のメニンガー・クリニックにおいてレジデントプログラムに参加した.著者自身がかかわった体験から,経験が十分でない臨床家が陥りやすい落とし穴の問題を述べた.

索引用語:レジデントトレーニング, 当直業務, スーパービジョン>
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology