Advertisement第117回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第117巻第6号

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精神医療奨励賞受賞講演
第110回日本精神神経学会学術総会
アウトリーチを中心とした石巻圏での精神保健活動の現状と課題
原 敬造
一般社団法人震災こころのケア・ネットワークみやぎ
精神神経学雑誌 117: 472-477, 2015

 東日本大震災は,マグニチュード9の超巨大地震で,最大で40 mを超す大津波が起こり,全国の死者15,882人,行方不明者2,668人,関連死は3,089人(2014年3月31日時点)など甚大な犠牲をもたらした.石巻地区では5,500人の方が犠牲になった.地震,津波,火災,原発事故など東日本大震災は,過疎地での広範囲な,甚大な自然災害と人災の複合災害であった.被災された方は,人的犠牲のみならず,財産,生活環境などを失い,避難所からプレハブ仮設や借り上げ住宅,親や兄弟との同居,親戚,友人,知人宅などへの転居そして住宅の再建といった生活環境の変化に伴って,あるいは職場が被災し失業や転職を迫られ,学校が被災し転校を余儀なくされるなどといった生活環境の変化に伴って精神的緊張,恐怖,不安にさらされている.復興住宅の建設の遅れも相まって,避難生活が長期化し,再建への不安と閉塞感が増大している.そうした現状をふまえ,私たちが行っている活動についてアウトリーチ活動を中心にして報告する.

索引用語:大規模災害とメンタルヘルス, アウトリーチ活動, アルコール関連問題, からころステーション>
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