Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第116巻第7号

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特集 今後の医療計画の見取り図と連携―精神科医と地域連携―
長野県における医療計画策定経過と概要
小泉 典章
長野県精神保健福祉センター
精神神経学雑誌 116: 563-569, 2014

 医療計画の重点疾病に精神疾患が入ることになり,精神疾患医療体制の構築などを検討した長野県における医療計画策定の経験を紹介した.今後,精神保健福祉法改正後,法定業務が増大するとしても精神保健福祉センターは,医療計画実現のため,市町村への支援,医療機関との連携,関係団体との協働をすべきだと思われる.当事者の状態に応じて,精神科医療や地域生活を支える機能や,速やかに救急医療や専門医療などが提供できる機能について,他の疾患と同様に検討されるようになったことは,今回,医療計画に精神疾患が加わった意義があったと考えられる.精神疾患について,治療のアクセスや均てん化などの問題が検討され,治療の標準化や可視性が高められることにより,この計画が本県の地域精神保健を支えることに密接に関係すると思われる.

索引用語:医療計画, 精神保健福祉センター, アウトカム, 自殺対策, 精神科救急>
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