Advertisement第119回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第124巻第10号

※会員以外の方で全文の閲覧をご希望される場合は、「電子書籍」にてご購入いただけます。
特集 作業療法・精神科リハビリテーションの現在
地域在住認知症高齢者の手段的日常生活活動に対するリハビリテーション
田平 隆行
鹿児島大学大学院保健学研究科精神神経障害学分野
精神神経学雑誌 124: 717-724, 2022

 本稿では,地域在住認知症等の高齢者の手段的日常生活活動(IADL)の実態やその要因,IADL評価の特徴を概観したうえで,IADLに対するリハビリテーションについて論じた.IADLは,主観的記憶障害や軽度認知障害の段階から服薬管理などの複雑なIADL種目が障害される.生活行為工程分析表を用いて検証すると,例えば調理では,「食材加工」などの手続き的記憶を要する工程は自立度が高いが,「献立」などは低かった.生活行為工程分析に基づいた3ヵ月間のリハビリテーション介入では,生活行為工程分析表やLawton IADLsに有意な交互作用が認められ,特に目標として多かった「洗濯」で顕著であった.IADLを詳細に観察し,残存している認知機能や工程を活かした目標指向的なリハビリテーションは有効であるかもしれない.

索引用語:地域在住認知症高齢者, 手段的日常生活活動(IADL), リハビリテーション>
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology