Advertisement第117回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第123巻第9号

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特集 統合失調症とはどういうことか
共感の技としての精神医療―医療人類学的視点―
北中 淳子
慶應義塾大学文学部社会学研究科
精神神経学雑誌 123: 576-582, 2021

 精神医学的共感とは一体何を意味するのか.本論では医療人類学的視点に基づいて,第一に,バイオロジー,精神療法,精神病理学が,それぞれどのように異なる共感的まなざしを生み出してきたのかについて論じる.第二に,そのような治療者のまなざしが,当事者の意識のみならず病の経験そのものをも変化させる現象を,「相互作用種」として分析する.第三に,日本の精神科臨床が生み出した共感の形について考察し,神経科学的転回を経たバイオロジーの言葉の変化を考える.最後に,当事者との協働が,今後どのように新たな共感的言語を生み出しうるのかについて考察する.

索引用語:共感, 医療人類学, 精神療法, バイオロジカル・サイカエトリー, 当事者>
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