Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第121巻第5号

※会員以外の方で全文の閲覧をご希望される場合は、「電子書籍」にてご購入いただけます。
症例報告
発症から10年が経過した統合失調症の1例に対するシステムズアプローチに基づく精神療法―医師と患者の関係性をみる―
宋 大光1), 東 豊2), 下田 和孝3)
1)宋こどものこころ醫院
2)龍谷大学文学部臨床心理学科
3)獨協医科大学精神神経医学講座
精神神経学雑誌 121: 366-375, 2019
受理日:2019年1月12日

 統合失調症に対する治療には主に薬物療法,心理社会的療法(心理教育,認知行動療法など)があり,なかでも薬物療法が最も一般的である.薬物療法が困難な背景があったため,幻聴や妄想に対して薬物療法を用いることができず,システムズアプローチに基づいた精神療法を行い,症状の軽快,家族関係の改善,患者の社会復帰にまでつなげることができた症例を報告する.システムズアプローチとは症状や問題よりも関係性を重視するものの見方である.本症例のように治療が膠着状態にある場合に医師自身が医師と患者の関係性を客観的に捉え,治療全体を見直して治療の修正ができるシステムズアプローチは精神科医にとって有用な考え方の1つであると考える.

索引用語:幻聴, 妄想, 統合失調症, システムズアプローチ, 精神療法>
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology