Advertisement第120回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第120巻第12号

※会員以外の方で全文の閲覧をご希望される場合は、「電子書籍」にてご購入いただけます。
連載 精神科多職種チームの協働
日本精神神経学会 多職種協働委員会 企画
第16回
多職種チームにおける作業療法の役割
香山 明美
東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科(作業療法士)
精神神経学雑誌 120: 1115-1123, 2018

 作業療法について,理学療法士および作業療法士法における作業療法の定義と,最近改定が行われた作業療法士協会における作業療法の定義を紹介した.加えて精神科における道徳療法から始まった作業療法の歴史を紹介し,日本においては,作業療法の診療報酬点数化反対運動が,後の精神科における作業療法の発展に大きな影響を与えたことを述べた.作業療法において手段となる作業を5つに分類して紹介し,作業療法の実践について,急性期,亜急性期,回復期(前期・後期),維持期に分けてそれぞれの時期における状態像に沿った作業療法の目的と役割を示した.加えて作業療法士の力が発揮できるための多職種連携のあり方を述べた.最後に,具体例として事例を通した退院支援における作業療法の役割などを示した.

索引用語:作業療法の定義, 回復過程における作業療法の役割, 多職種連携, 退院支援体制>
Advertisement

ページの先頭へ

Copyright © The Japanese Society of Psychiatry and Neurology