Advertisement第115回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第120巻第12号

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特集 統合失調症の身体合併症プロジェクト
「抗精神病薬治療と身体リスクに関する合同プロジェクト」の背景と成果―統合失調症患者さんの健康と命を守るために―
染矢 俊幸
新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
精神神経学雑誌 120: 1074-1081, 2018

 抗精神病薬による薬物療法の進歩は,統合失調症患者の症状改善や社会復帰に多大な恩恵をもたらした.一方,一般人口と比較すると統合失調症患者の平均寿命は10年以上短いことが知られるようになり,肥満や糖脂質代謝異常といった,不規則な生活習慣や抗精神病薬の副作用によって生じる身体リスクが注目されるようになった.現在,わが国では精神科医療の地域移行を推進しているが,健康意識や健康管理が不十分なままでの「退院促進・地域移行」では,統合失調症患者の身体リスクがさらに高まり,寿命や健康寿命は短縮していく可能性が懸念される.このような背景から,日本精神科病院協会と日本臨床精神神経薬理学会は「抗精神病薬治療と身体リスクに関する合同プロジェクト」を立ち上げ,わが国の抗精神病薬治療に関連する身体リスクの実態調査と啓発活動に乗り出した.本稿では,同プロジェクトから得た知見を紹介し,若干の提言を述べたい.

索引用語:身体リスク, メタボリックシンドローム, 低体重, 栄養指導, 安静時心拍数>
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