Advertisement第118回日本精神神経学会学術総会

論文抄録

第117巻第7号

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特集 これからの精神科医療を考える―「地域でその人らしく暮らす」を実現するための政策・医療・財源を考察する―
旭モデル―旭中央病院神経精神科・児童精神科における地域精神保健医療福祉―
青木 勉
総合病院国保旭中央病院神経精神科・児童精神科
精神神経学雑誌 117: 538-543, 2015

 旭中央病院神経精神科・児童精神科が構築した精神科サービスモデル(旭モデル)は,多職種チーム医療,医療連携,精神科救急・急性期医療,クロザピンや修正型電気けいれん療法(m-ETC),リエゾンチーム医療などの精神科専門医療,訪問看護や包括型地域生活支援などのアウトリーチサービス,ハウジングサービスや福祉サービスとの密接な連携を特徴としたものである.旭モデルの導入により,入院病床数の大幅な削減,平均在院日数の短縮化,患者満足度の上昇,事例の救急化の防止,児童精神科などの専門医療が可能となり,大規模災害に対して有効性が高まり,統合失調症圏の再入院を防止している可能性があるなど,医療の質が向上し,利用者の視点に立った医療者の養成が可能となったなど,研修の質も向上している可能性がある.今後の課題としては,地域に対する責任制の獲得や他医療機関との役割分担の明確化,精神病早期介入体制の確立,クロザピンやm-ECT治療ネットワークの強化,訪問看護の経済性の強化,アンチスティグマの推進が挙げられる.

索引用語:地域移行, 多職種チーム医療, アウトリーチサービス, 精神科救急, 児童精神科>
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